FLEXSCHE製品のご紹介

スケジューリング

一口に「スケジューリング」といっても、スケジューラに求められるルールは業種・工場・工程によってさまざまです。

  • 特急オーダーを優先的に処理してから、空いた時間帯に他の作業を実行するようにしたい
  • 資材入荷のタイミングと各作業員のスキルと出勤予定を制約としてスケジューリングをしたい
  • ボトルネック工程において、納期遅れが生じない範囲内で切替え段取り時間が小さくなるような順序で作業を行って工場全体のスループットを向上し、前後の工程をジャスト・イン・タイムで従属させたい
  • 熱処理工程において、温度条件が一致する複数のロットを同時処理したい
  • 工程ごとに異なる条件でディスパッチしたい
  • 製品オーダーは多品種少量だが、共通の部品は大きなロットでまとめて生産して各オーダーに引き当てたい
  • 夕方に作業員がパレットチェンジャーへ材料と工具をフル搭載しておいて、夜間に無人運転したい
  • 1日の操業終了間際には新たな作業には着手せず、翌日に先送りしたい
  • 加熱工程を通過したものが冷めないうちに次の工程へ送りたい
  • ある工程では色の薄いものから濃いものへ、あるいは幅の広いものから狭いものへ順番に処理したい
  • 目先数日間とそれ以降とでは異なるルールで立案したい

このようなバラエティーに富む要求に幅広く応えるために、FLEXSCHE GPではスケジューリングルールを自由に定義できるようになっています。

FLEXSCHEのスケジューリングルールは、スケジューリングの処理単位である「スケジューリングメソッド」を組み合わせて定義します。スケジューリングメソッドは、いわば「生産スケジューリングのためのサブルーチン」です。個別に様々な設定が可能で、設定次第で動作が変化します。

スケジューリングの処理単位

これらの仕組みをうまく活用することで、例えば、以下のようなスケジューリングができます。

  • 一度各オーダーをバックワードで割付けて着手日時を算出して からフォワードでスケジューリング
  • 完成品側は受注生産、部品側は在庫状況に応じてロット生産
  • 納期遅れが発生する場合は外注にて製造

スケジューリングルールはダイアログから設定します。高度な条件定義が必要な場合には計算式で表現することもできます。その場合も入力ガイド機能があるのでスムーズに設定できます。スケジューリングパネルを利用すれば、目的の設定項目にすばやくアクセスできます。

作業主導ディスパッチングメソッド

作業主導ディスパッチングメソッド

割付け対象作業の中から1つを選択し、次に候補資源の中から1つを選択して割付けます。これを工程の前後関係に沿って連鎖的に繰り返していきます。
最も一般的で高速な方法です。

資源主導ディスパッチングメソッド

先に処理対象となる資源を選択し、それに割付けられる作業のリストから選択して割付けます。対象資源・対象作業の絞込み条件や優先基準等をキメ細かく指定できます。作業の並び順を制御できるので、段取り時間削減によるボトルネック工程の生産性向上や仕様まとめを実現できます。

昇降順資源主導ディスパッチングメソッド

特に昇降順並び順の制御に限定することで使いやすくした資源主導ディスパチングメソッドです。温度、サイズ、濃淡などを少しずつ上下させながら作業するような場合に利用します。

同時積み資源主導ディスパッチングメソッド

温度や品種などの処理条件が一致する複数のロットを1つの資源で同時に処理する資源主導ディスパチングメソッドです。熱処理炉のバッチまとめなどに利用します。

その他のスケジューリングメソッドとしては以下のものがあります。

  • 作業生成メソッド
  • オブジェクト削除メソッド
  • 作業割付け解除メソッド
  • 実績凍結作業割付けメソッド
  • 日時アンカー作業割付けメソッド
  • 作業マーキングメソッド
  • 作業結合メソッド
  • フォワード再割付けメソッド
  • バックワード再割付けメソッド
  • 補充オーダー生成メソッド
  • 自動オーダー引当て
  • 自動オーダー引当認可メソッド
  • 自動オーダー引当認可取消しメソッド
  • 構造化記述メソッド
  • 外部メソッド呼び出しメソッド
  • ルール実行メソッド
  • 実績数量伝播メソッド
  • オーダー分割メソッド
  • 初期在庫更新メソッド
  • データ検証メソッド
  • プロパティ設定メソッド
  • コマンド実行メソッド

など

スケジューリングルール記述の仕組みは高い柔軟性を備えており、多くのケースでは既存のスケジューリングメソッドを組み合わせることで解決できます。相当に特殊な処理を必要とする場合でも、独自のスケジューリングメソッドをプログラミングすることで、標準機能と独自処理を混在させてルールを定義できます。従来のパッケージソフトで実現できなかったようなスケジューリング処理も、差分を開発するだけで実現できるのです。

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