ようこそ!フレクシェ工場へ!
2022年6月17日、パートナーの有志の皆さんとあるイベントを行いました。
真ん中のテーブルにはブロックの部品が置かれています。一体何をするのでしょうか?
実は、参加者の皆さんにはフレクシェ工場で働く作業員となってもらって、様々なFLEXSCHE製品を活用しながら分担・協力してモノづくりをしていきます。
今回のイベントではブロックの組立を行います。
誰がどの工程を担当するのか、どういう順番で作業をするのかは、FLEXSCHE GPを使って計画します。FLEXSCHEで計画を立てるときに必要なマスタ情報(完成品を何にするか、工程の流れや使用する部品の色・個数をどうするか、各工程の能力値)はあらかじめ決めてあり、登録してあります。
当然のことながら、参加者の皆さんはフレクシェ工場の作業員として働くのは今日がはじめてです。
組立に実際どれくらいの時間がかかるかはやってみないと分からないので、能力値としては標準的な時間を設定しておきました。
名前を伏せていますが、縦軸が作業員、横軸が日時のガントチャートの画面です。手待ちがほとんど発生しないような計画を立てられたようです。
計画を立てたら FLEXSCHE CarryOut へ指図を発行します。作業員は、それぞれが手にしているタブレット端末にある CarryOut の指示を頼りにブロックを組立していくという訳です。
まずは部品をピックアップして、部品を組立てて、という流れで作業は進みます。必要な情報は CarryOut に画像などとともに表示されるので、はじめてでもさほど戸惑いはなく、作業を進められました。
組立が終わると、仕掛かり品の置き場に運びます。後工程を担当する人は、ここから部品を取って次の組立をしていきます。
作業中は、大きなモニタに FLEXSCHE Viewer の画面を表示してあり、作業の進捗や仕掛かり品の置き場の様子をリアルタイムに確認することができます。
Viewerを見ればその場にいなくても工場の作業状況が分かるので便利ですし、どんどん画面が切り替わるので見た目にも面白くて盛り上がりました。
計画上は手待ちがなかったはずなのに、実際に作業してみるとところどころで待ちが発生しているようですね。実際、「XXXさんの作業待ちだよ」という会話があちこちで聞こえました。
この計画と実際の差異は、後で FLEXSCHE Analyzer / FLEXSCHE DataTuner を使って分析します。
どういう計画にしておけばこの差異が少なくできたか、はじめに設定した能力値は妥当だったのかなど、より良い計画を立てるために考えるべきことは色々とありそうです。
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フレクシェ社内では、このイベントでも登場した様々なFLEXSCHE製品群(FLEXSCHE GP, CarryOut, Analyzer, DataTuner)を組み合わせることで、計画だけに留まらずもっとエンドユーザの皆様の役に立てるはずだ!という想いから、仮想的な工場をたてて実証するためのプロジェクト(仮想工場プロジェクト)を発足しています。
今回のイベントでは、まず1つのシナリオとしてブロックの組立を扱いましたが、今後も継続的に取り組みを続け、新しいシナリオを取り入れながら発展させていく予定です。
- FLEXSCHEで立てた計画を、
- 製造現場に指図し、
- 現場で遂行(製造)して、
- その実績を基にしてより精度の高い計画を立てる、
という良いサイクルを回すために、FLEXSCHE製品が活躍できるシーンは多いと思います。
さらに進化したフレクシェ"スマート"工場が皆様をお迎えする日を楽しみにしていてください。
(ご協力いただいたパートナーの皆さんと)