プロトタイプを作ろう!
はじめに
皆様こんにちは。神田です。
フレクシェに入社してから半年ほどが立ちました。
営業として入社した私の最近の仕事のほとんどはプロトタイプの作成です。
弊社で言うプロトタイプとはFLEXSCHEに興味を持ってくださっているお客様向けに、実際にお客様が計画に利用しているデータを用いて作成した、FLEXSCHEの活用法をご覧いただくためのサンプルデータのことです。
このプロトタイプ作成、慣れている諸先輩方は2~3日で作成してしまうこともあるようですがまだまだ不慣れな私は、トライ・アンド・エラーの繰り返しです。
時間をかけて取り組んでおり、冗談ではなく1ヶ月以上かかってしまった案件もあります。
(お待たせしたお客様には大変申し訳ありませんでした・・・)
それでも作成の大まかな流れについて、少しはわかってきたような気がしています。
プロトタイプ作成の流れについて書いてみたいと思います。
さらにこれを機に私の先輩であるふじさきさんとイナガキさんに、プロトタイプ作成において、お二人が気を付けているのポイントも伺いしました!
プロトタイプを作ってみたいけど、どのように取り組むべきかわからないといった方や、他の人がどのようにプロトタイプを作成しているか気になるといった方へ少しでも参考になれば幸いです。
1.データ検証・データ作成方針決定
お客様から頂いたデータの内容を検証します。
そのデータは、基幹システムから出力されたcsvファイルであったり、実際にお客様が計画の立案に利用されているエクセルファイルだったり様々です。
それぞれのデータがどういう意味があるのか、項目同士に矛盾はないのかFLEXSCHEに取り込むために不足していると思われる情報はなんなのか、そういったことを一つ一つ詳細に検証していきます。
データの構造が見えてくれば、FLEXSCHEのどの項目にどういうデータが入力されているべきなのかが見えてきます。
そのため、いかにこの検証を丁寧に、矛盾なく行えるかが、その後のプロトタイプ作成効率に大きな影響を与えます。
プロトタイプ作成において最も重要で、最も難易度が高いといえる部分です。
- ふじさき
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お客様からいただいたデータの全体的なつながりや、
各データ項目で矛盾がないかを特に気を付けて検証しています。
また、いただいたデータでお客様のご要望を実現できるかも大事なポイントですね。
- イナガキ
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どんな製造業様も、それぞれ固有の考え方や資料をお持ちですので、
「一般的な例だとこうなるだろうな」という考えでは対応しきれません。
ですので、お客様への確認を重ねながら一件一件丁寧に理解するよう心がけています。
2.データ作成
お客様のデータの構造を理解し、FLEXSCHEでどう表現するべきなのかのイメージが見えてきたら、FLEXSCHEのプロジェクトデータの作成に取り掛かります。
先述のCSVなどのデータを自動でFLEXSCHEに取り込むこともあれば、一つ一つ手でデータを入力していくこともあります。
1.がうまくいっていればある程度単純な作業です。(うまくいっていれば!)
作成後、自分の意図したとおりにデータを作成できたか検証を行います。
- ふじさき
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データの検証がうまくいっていれば、後は手を動かすだけだと思います。
そのため、とにかく1.での検証が大事ですね。
最近はデータ作成中に悩むことも少なくなってきました。
- イナガキ
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ご提供いただいたデータの検証と、そのデータの取り込み方法を考えることは表裏一体です。
皆様が様々な資料や情報を見比べながら計画を立てていらっしゃるところを整理し、
FLEXSCHEに取り込みできるようにするには柔軟な発想が必要になります。
3.スケジューリング方法や画面の用意
お客様の要件に合わせたスケジューリング方法や、ご要望、お客様がお使いの資料などを参考にチャートやテーブルなどの画面を用意します。
様々な設定を知れば知るほど、細かい設定ができるようになりFLEXSCHEは本当に自由度が高いことを改めて実感します。
- ふじさき
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製造業様の計画の考え方は、
製造業様ごとにまったくの別物だと思って取り掛かっています。
なにか考え事をするときにはFLEXSCHEの付箋を活用していますね。
(注:FLEXSCHEのチャート上に下図のようにメモを残せる機能。)行き詰まる時もあるのですが、そういったときは、
そもそも何を実現すべきなのかを一つ一つ整理するようにしています。
画面については、お客様が現状でご覧になっているものを再現することを心がけています。
文字のサイズ・色など、細かいことかもしれませんが、
一つ一つの配慮の積み重ねがお客様への価値へとつながると考えています。
- イナガキ
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FLEXSCHEは自由度が高く、複雑な制約に対応したスケジューリングも可能ですし、
各画面の作成も幅広く行えます。
ですが、FLEXSCHEの機能をご説明するのではなく、
お客様の業務においてFLEXSCHEがどう使えるか理解していただくことが重要ですので、
なるべく整理された画面やシンプルな操作にまとめていくよう心がけています。
4.プロトタイプ完成
文字の表示色や表示項目の整理など、最終的なブラッシュアップを行います。
お客様に理解していただきやすい説明を考えたり、デモンストレーションの練習をしてようやくプロトタイプの完成です!
場合によってはご説明用の資料を別に用意することもあります。
お客様ごとに異なるデータや要件があるため、一つ一つのプロトタイプが異なった難しさをもっていますが、完成したものをお客様にお見せしご納得いただけたときなどは、非常にやりがいを感じます!
- ふじさき
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FLEXSCHEは本当にいろいろなことができるので、
何かを実現するにも色々な方法が考えられます。
最終的には「それはお客様にとってそれが1番いい方法なのか」という観点で
振り返るようにしています。
- イナガキ
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大切なのは、FLEXSCHEがどんな製品か知ってもらうことでなく、
FLEXSCHEがお客様の業務に役立つかどうかを判断していただくことです。
プロトタイプ検証を通して、お客様自身がきづいていらっしゃらなかった課題が明確になったときなど、「FLEXSCHEがお客様のお役に立った」というのが営業として最もやりがいを感じる瞬間です。
ですから、ひとつひとつ手を抜かずお客様との対話を大切に取り組んでいきたいです。
おわりに
というところでいかがでしたでしょうか?
個人的には先輩方のお話を伺えたのがとても勉強になりました!
皆様の「私はこうしているよ!」や「ここはこうした方がいいんじゃないか」といったご意見もぜひ教えてください。
さらに、9月にはプロトタイプの勉強会の開催を予定しています。
詳細は追ってご報告いたしますので、お楽しみに!
また、プロトタイプを作成していてわからないことが現れたら、是非弊社のメーリングリストをご利用ください。
私が唸っていると颯爽と現れ、いつも華麗に解決してくださる技術チームの面々がお答えしますよ!