FLEXSCHE Performance Tuning Service
フレクシェ・パフォーマンス・チューニング・サービス
FLEXSCHEは最短のスケジューリング処理時間を目指して極限まで高速化していますが、それでも大規模なデータや複雑なスケジューリングロジックにおいては、かなりの処理時間を要してしまうことがあります。それを少しでも短縮したいというご要望をお受けすることがあり、それに応えるためのサービスがFLEXSCHE Performance Tuning Service (FPTS)です。
本サービスでは、お客様ご自身にFLEXSCHEを操作してプロファイルを収集していただき、それに基づいて弊社がお客様専用のFLEXSCHEインストーラを作成してご提供します。お客様固有のデータにフォーカスしてFLEXSCHEの各プログラムモジュールを最適化するので、そのデータとロジックおよび操作手順においてはFLEXSCHEの処理速度がさらに高速化することが期待できます。
モジュール提供の流れ
- プロファイル収集
運用してるデータまたはそれと同等のデータをご準備ください。 運用時と同様の操作を行っていただき、その処理の特性・傾向情報(プロファイル)を作ります。 プロファイル収集用モジュールが同梱されているので、予めそのモジュールに入れ替えておく必要があります。
※プロファイル収集モジュールは実行に時間がかかります。従来の10倍程度の所要時間を想定してください。
- プロファイル提出
収集されたプロファイル情報をフレクシェ社へお送りいただきます。
- 専用モジュールをビルド(フレクシェ社)
送付いただいたプロファイルをもとに弊社内でユーザー専用モジュールをビルドします。
※数日程度お時間をいただきます。
- 専用モジュールの取得
ビルド完了時にメールでお知らせいたします。高速化が施された専用モジュールをダウンロードすることができます。
- 専用モジュールの適用
ダウンロードした専用モジュールをFLEXSCHEの既存モジュールと入れ替えていただけば高速化適用完了です。
FPTSManagerとFPTSサーバー
上記の流れの手続きを行うためにはFPTSManagerというツールを使います。 プロファイル作成や提出、ビルドされた専用モジュールの取得、モジュールの入れ替えなどの操作はこのツールで行います。 また弊社側にはFPTSサーバーというwebサービスが稼働しており、FPTSManagerはこのサーバーとやり取りを行いますので、 基本的に弊社スタッフと直接ご連絡を取っていただく必要はありません。 エクスプローラなどを用いて直接ファイル操作をする必要もありません。
メンテナンスモードでは、取得済みの専用モジュールと、標準モジュールとの入れ替えとFLEXSCHEの起動が行えます。高速化適用前の状態に戻したり、FPTSによる高速化の効果を比較検証するのに便利です。 また古いファイルの削除等もここから行えます。
サービスに関するその他補足
- 対応するのは保守対象バージョンにおける最新リリースバージョン/リビジョンに限ります。
- どれくらい高速化が見込めるかは具体的な数値は確約できません。
- FLEXSCHEはすでに極限まで高速化されているので、データや処理内容によっては効果が出ない場合もあります。ときにはむしろ遅くなることもありえます。
- プロファイル情報はあくまでプログラムの動作傾向に関する集計情報です。プロジェクト固有の情報は含まれませんのでご安心ください。
- FLEXSCHE導入PCがオフライン環境下であっても、オンライン接続された別PCにFPTSManagerをコピーすることでFPTSサーバーとの手続き部分のみを実施することができます。
- 修正リリースに対しても高速化モジュールを希望される場合は、プロファイル収集から手続きをやり直していただく必要があります。
現時点においては、本サービスは保守契約のあるライセンスに対してのみ、回数の制限無く無償でご提供します。
※将来は、有償化や回数制限を設けるなどの変更することもあります。