パートナーのご紹介 横河ソリューションサービス株式会社
取材日:2024年2月
『横河ソリューションサービス株式会社』(以下、横河ソリューションサービス)は、フレクシェの創成期からのパートナーです。そのお付き合いは20年以上に渡ります。高い技術力を活かし多種多様な製造業のFLEXSCHE導入を担う同社にお話をうかがいました。
Profiles
ERP ビジネス本部ソリューション1部6Gr
稲垣 敦 氏
Gr長
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ERP ビジネス本部ソリューション1部6Gr
潟山 裕子 氏
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ERP ビジネス本部ソリューション1部6Gr
深見 吉亮 氏
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ERP ビジネス本部ソリューション1部6Gr
小島 快之 氏
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ERP ビジネス本部ソリューション1部6Gr
岡田 直也 氏
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ERP ビジネス本部ソリューション1部6Gr
野沢 祐 氏
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ERP ビジネス本部ソリューション1部6Gr
堀北 拓也 氏
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ERP ビジネス本部ソリューション1部6Gr
目﨑 有紗 氏
- フレクシェ
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横河ソリューションサービスさんはいつ頃からFLEXSCHEのパートナーとして活動されているのですか?
- 深見
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お付き合いを始めたのが2002年の12月なので、かれこれ20年以上になりますね。今では FLEXSCHEといえばFLEXSCHE GPをイメージすることが多いと思いますが、この当時はFLEXSCHE GPはまだ発売されておらず、生産スケジューリングシステムを構築するためのプラットフォーム「FLEXSCHE Components(※ 現在は販売終了しています)」がFLEXSCHEの主力製品でした。
- フレクシェ
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弊社が創業した翌年からのお付き合いなんですね。
- 深見
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当時は弊社も新しいビジネスを模索している時でした。製造業に価値を提供していくにはどうすればよいかと社内で議論する中、生産スケジューラに可能性を感じており、そのときに出会ったのがFLEXSCHEです。
- フレクシェ
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その頃、FLEXSCHE以外の生産スケジューラもあったかと思いますが、FLEXSCHEを選ばれたのはなぜでしょうか。
- 稲垣
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FLEXSCHEを選んだ理由はなんといっても機能拡張のしやすさと周辺システムとの連携のしやすさです。製造業のニーズは当時からすでに多様化しており、それに柔軟に対応できるシステムが求められると感じていました。この点でFLEXSCHE ComponentsはAPIが公開されておりカスタマイズ性が豊かだったので自社開発で対応しやすいと思ったんです。
- 深見
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それに加え、FLEXSCHE Componentsは開発することを前提としている製品だったこともあり、価格の面でも他のスケジューラより魅力的だったんですよね。
- フレクシェ
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FLEXSCHE Componentsはプロフェッショナルなインテグレーションを前提にしたプラットフォーム製品だったので、御社の高い技術力と相性が良かったのかもしれません。このFLEXSCHE Componentsをベースとして汎用的なパッケージソフトウエアとしたものが今のFLEXSCHEの主力製品である「FLEXSCHE GP」ですが、こちらについてはいかがでしょうか?
- 岡田
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そうですね。柔軟性の高さはFLEXSCHE Componentsの良さを引き継いでおり今もなお最大の魅力であると感じます。場合によってはカスタマイズも柔軟にできますしね。製造業のみなさんが思い描いている「計画」というのは本当に幅が広く、一つとして同じものがありません。柔軟性のあるFLEXSCHE GPだからこそみなさんに満足していただけているのだと思います。
- 深見
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最近では、データインタフェースがかなり進化したと思います。昔のFLEXSCHEは他システムとの連携においてデータファイルを加工するなどの前処理が必要だったんですが、今は外部のシステムとの連携において標準機能で対応できることが多くなりました。
- 堀北
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私もデータインタフェースの進化には驚いています。個人的には、ダイレクトにFLEXSCHEからMicrosoft Excelにデータを出力する「帳票出力機能」が気に入っているんですよね。製造の現場では今も沢山のMicrosoft Excelファイルが駆使されていますから、馴染みのあるMicrosoft Excelは現場でも受け入れられやすく、多くのお客様にご活用いただいています。
- 小島
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この機能は Microsoft Excelのレイアウトも柔軟に設定でき、現場での使い方に合わせた細やかな調整がきくだけでなく、プログラミングやシステム開発の経験がなくとも手軽に取り入れられるのが魅力ですよね。
- フレクシェ
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これまでのFLEXSCHEの導入数を教えていただけますか?
- 潟山
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2023年11月時点におきまして、自社ブランドを含めた販売社数・ライセンス数になりますが、販売社数につきましては220社様。販売ライセンス数は361ライセンスとなっております。
- フレクシェ
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さすが横河ソリューションサービスさん!すごい数ですね。扱われている商圏と業種はいかがでしょうか。
- 潟山
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北は北海道から南は九州まで全国をカバーしております。お取引先様の業種は、販売実績ベースでお伝えしますと化学系と医薬系業種が多く、この2業種で全体の半分を占めております。
- フレクシェ
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化学系と医薬系に強いんですね。
- 潟山
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そうですね。お付き合いいただいている業種はかなり幅広いですが、中でもこの2業種が突出しています。近年では半導体需要の高まりから、電子部品メーカーさんからのお引き合いも増えている印象です。
- フレクシェ
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そうなんですね。FLEXSCHEをお客様にご提案する上で、御社ならではの「強み」はなんだとお考えですか?
- 潟山
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親会社が製造業であるということが弊社の特徴の一つです。FLEXSCHEを必要とするお客様と同じ製造業であるということから、我々も製造業の視点を有しているというのが強みだと考えています。一般的なSIerとは違った視点でお客様に寄り添えるので、お客様の業務をより深く理解しやすいといえます。また、お客様の悩みに共感しやすく、机上で見える範囲以外の話も実体験をともなった形で会話ができ、その分お客様との関係性が深まりやすい傾向にあります。同じ製造業としての目線でお話をさせていただくと、システム面以外のご相談をいただくこともあります。
- 野沢
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そうやって深いお付き合いができるようになると、自然とお客様の生の声を聞きやすくなり、我々も幅広く改善のご提案ができるようになるので、長く深いお付き合いへと発展していくことが多いように思います。保守を継続していただくことが多いのはその表れではないかと感じています。
- フレクシェ
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製造業の視点でお客様に寄り添えるというのが御社の強みなんですね。さらに豊富な導入実績も横河ソリューションサービスさんの特徴なのかなと思いますが、これについてはいかがですか?
- 岡田
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そうですね。実績があるということはそれだけ多種多様な製造業への導入を経験してきたということですから、経験にもとづくノウハウがあるというもの弊社の強みと思っています。よく「横河電機の製品は品質がよい」と評価してもらうことが多いのですが、当然ながら弊社に対しても、同様に品質・成果を求められます。我々には20年に渡りその期待に応えてきた経験と培われたノウハウがありますから、お客様からすると安心してご相談いただけるということでしょうか。
- 野沢
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こういったノウハウや経験はいろんなところで活きてくるんですよね。FLEXSCHEの導入においてはお客様からいろいろなご要望が出るものですが、最終的な着地点から見てそのご要望が適切かどうかを都度確認・判断すること自体が誰でもできる話ではないと思っています。我々がそれを見極めることができているのはやはりノウハウや経験によるところが大きいのではないでしょうか。
- 深見
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そうですね。お客様自身がFLEXSCHEを導入する際に具体的な着地点を明確に想像できないなんてこともよく起こります。FLEXSCHEが本当にお客様の要望に柔軟に対応できてしまうので、お客様の要望も制限なく肥大化してしまうんです。だからこそ、ノウハウや経験を持つ我々が一緒になってお客様の予算や期日を鑑みて具体的なゴールを設定し、伴走させていただいています。このような活動がしっかりできることも我々の強みの一つだと思いますね。
- フレクシェ
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FLEXSCHEの導入を経験とノウハウで成功に導けることも横河ソリューションサービスさんの強みなのですね。FLEXSCHEを導入したお客様からいただいたお喜びの声がありましたら教えていただけますでしょうか。
- 潟山
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残業時間が減ったというお声はよくいただきますね。最近の話になりますが、3名必要だった作業員を2名に削減できたというお話をいただきました。
- 稲垣
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計画の立案時間が短くなったというお客様もいらっしゃいましたね。総じてコストカットに繋がってうれしいというご感想をいただいています。
- 野沢
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私は、計画に対する予実が見えやすくなるので、社内の共有がスムーズになったというご感想をいただきました。導入効果の形はさまざまですが、お客様のビジネスを前に進ませるお手伝いができている実感があります。
- 岡田
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堀北さんはお客様と仲良くされている印象がありますけど?
- 堀北
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そうですね。やはりよいものを作るには「これ作っておいてね」という一方通行なやり取りでは足りないと感じます。ありがたいことに、私が担当するお客様とは一緒に考える時間を作れていますので、密なコミュニケーションができているかなと思います。
- フレクシェ
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最近の案件について、傾向など感じていることはありますか?
- 岡田
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製造業DXの推進や人手不足が話題になるタイミングで生産スケジューラのニーズが増えた印象があります。これは近年も続いていて、この先も続くのではないかと思います。
- 稲垣
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確かにFLEXSCHEの導入提案の話は非常に多いですね。そもそも基幹システムや製造実行システムは大きいシステムなのでじっくりとご説明する必要があり、提案の決着まで時間を要する場合も少なくありません。一方でFLEXSCHEは簡単なデモを見せるだけでも製造業のみなさんに納得していただきやすい特徴があるので、基幹システムや製造実行システムに比べると商談の時間が短い傾向にあります。だから「まずはスケジューラから」となるのかもしれませんね。
- 小島
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デモを見ていただくだけでもFLEXSCHEのビジュアライズされた画面とサクサク動く動作感を感じていただけますから、何を目的としているシステムなのかを理解していただきやすいというのも理由かもしれません。
- 深見
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とはいえ、基幹システムや大型の製造実行システム導入プロジェクトの話の一環としてお声がけいただくこともあるにはありますね。
- フレクシェ
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FLEXSCHEに対して気になっていることやフレクシェ社へのご要望などがありましたら教えていただけますか?
- 深見
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昔のFLEXSCHEに比べると、製造業にとって必要な仕組みや機能が増え、大変有益なソフトウエアに進化したとは思います。その一方で、仕組みや機能をマスターすることが我々には求められますのでその辺の技術的な共有や効率的な導入方法について「学び方」をもう少し具体的に考えてもらえるとありがたいです。
- 岡田
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そうですね。でも実はその他のソフトウエアに比べればFLEXSCHEは分かりやすい部類だと思いますよ。
- 深見
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確かにそうですね。
- 岡田
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コロナ禍以降、トレーニングが動画視聴になったことで「学び方」が動画オンリーになってしまっているというか…そういう影響もあるのかもしれません。昔は対面でフレクシェの技術の人たちとやり取りし、インタラクティブに質問をしていたので、今よりも理解を深めることができていたんだと思います。私はお客様に対して「最終目標は『メーリングリスト』で質問できるようになること」とお伝えしているんですよ。だからこそ、動画視聴ではなく、わからないことはその場で聞いて理解を深められる「学び方」が必要だと感じますね。
- 目﨑
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私は動画トレーニングでFLEXSCHEを学んだのですが、確かに最初のうちは怖くて「メーリングリスト」に投稿することがなかなかできませんでした。確かに対面で技術の方に質問できていたなら、もっと早く「メーリングリスト」に質問が投稿できていたかもしれません。実際に質問できるリアルトレーニングを受けてみたいですね。
- フレクシェ
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ありがとうございます。参考にさせていただき、今後検討していきます。
- フレクシェ
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最後に、FLEXSCHEの導入を検討されている製造業の皆様に向けてメッセージをお願いします。
- 深見
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FLEXSCHEのよいところは、操作の結果が目に見えてわかりやすいところにあります。お客様の計画をFLEXSCHEに入力し、その場でルールを少しいじるだけで出力される結果が変わります。ほんの少しの違いが大きな結果の差になることをぜひ体験していただきたいですね。
- 小島
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FLEXSCHEを導入する際には、ぜひ長期でのお取り組みを前提にご検討いただきたいと思っています。FLEXSCHEはお客様のご要望を実現するだけの豊富な機能があります。即効性だけを狙った運用よりも、ブラッシュアップを繰り返しながら理想の形に近づけていくことで真価を発揮しますので、ぜひ腰を据えた運用に取り組んでいただきたいですね。
- 岡田
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「スケジューラを導入するとどうなるのかわからない」というお客様は、ぜひ弊社にご相談ください。パッケージソフトであるFLEXSCHEは「何ができるか」よりも「どう使うか」が重要です。お客様のご要望に応じてお手伝いいたしますので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
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