高度なモデリングと制約
製造業の多様な要求に的確に対応するためには相当に高度な表現力が求められ、また膨大なデータを効率よくモデリングできることも必要です。そのために用意されたさまざまな機能を柔軟に組み合わせて利用できることがFLEXSCHEの大きな強みです。このページでは高度なモデリングや制約を表現するために提供されている仕組みの一部をピックアップしてご紹介します。
※さらに高度で特殊な仕組みは上級オプションとして随時ご提供しています。
ライン制約/資源接続制約
前工程と後工程の利用資源の組合せを制限できます。資源に対して所属ラインを定義する簡易な「ライン制約」と、特定工程だけで制限したり副資源間にも制約したりといった複雑な設定も可能な「資源接続制約」があります。
パラメトリックな工程定義
ある製品を製造するための一連の工程が別の製品と類似している場合に、共通分を共有して差分だけを個別に定義できます。これによりデータ量が減り、メンテナンスも簡単になります。また、オーダーから作業を生成するときの数量の計算方法にも様々なカスタマイズが可能です。
コンボキー
1つの作業が同時に使用する資源の組合せを簡単に指定できます。例えば設備毎に担当者が決まっている場合などに便利です。
計算式による作業時間定義
計算式を使って作業時間を定義できます。製造時間が製造数量によって複雑に変化するようなケースも表現できます。
並行条件制約・同時積み制約
並行条件制約は、同じ時間帯には同一の条件を持つ作業だけを実行できる制約です。同時積み制約では加えて作業が同時に開始・終了します。
動的な品目選択
作業が使用する品目や副産物として生成する品目を、作業を割付ける際に条件式に従って決定することができます。例えば割付け資源によって使用する原料品目を切り替えることができます。
工程テンプレートと品目レシピ
工程定義をパターン化できる場合は、複数の工程定義からテンプレートを共有し、それとの違いだけを差分として記述することで、データメンテナンスが容易になります(工程テンプレート)。
また、個々の使用原料の定義を工程マスターから切り離し、各オーダーから与えることができます(品目レシピ)。
FLEXSCHEの中のさまざまな箇所で記述できる計算式は、柔軟な運用/モデリング/スケジューリングを実現するための強力な武器になります。
- スケジューリングルール中の各種評価値や条件
- マスターデータ中の各種制約条件や能力値等
- チャート上の表示色や表示文字列の指定
- チャート行構成ルール
- ファイルパスの指定
- FLEXSCHE Editorの表示内容やフィルタ/ソート条件
- FLEXSCHE EDIFでのデータマッピング など
計算式を入力するためのユーザーインターフェースも充実しています。