スケジューリングデータから価値ある指標を掘り起こす
FLEXSCHE Analyzer
フレクシェ・アナライザー
生産スケジューラーは高度にモデリングされた仮想的な工場といえるものであり、そこに集積されたさまざまなデータは、まさに「宝の山」といえるものです。そこから抽出したさまざまな指標を多角的に分析することで、製造業にとって価値のある情報を得ることができます。それは計画立案業務のみならず、経営判断にも大いに役立つものでしょう。そのための手段を提供する仕組みがFLEXSCHE Analyzerです。
FLEXSCHE Analyzerは以下のようなシーンでご活用いただけます。
- 長期的な設備稼働率や納期遵守率を分析して設備投資の判断に役立てる
- 在庫量と需要のゆらぎを分析し、各部品に設定された安全在庫量の妥当性を評価する
- 品目ごとの製造コストや生産リードタイムを緻密に集計して、プロダクトミックス計画に反映させる
- 設備における段取り占有率と設備稼働率を分析し現場改善に役立てる
- 工程の遅れや無駄などを定量化して、より良い計画立案を目指す
FLEXSCHE Analyzerでは、まず始めにFLEXSCHE内のデータを収集して、「データキューブ(階層化された多次元データ)」を生成します。データキューブの生成方法は、ユーザーが「takt計算式」を使って自由に定義します。生成したデータキューブを閲覧するための「データキューブビューワー」では、表示対象とする軸を指定し、データ階層を開閉できるので、膨大な情報を効率よく多角的に把握することができます。
*なお、データキューブのかわりにデータセット(テーブル形式のデータ)を生成してスケジューリングルールから参照したり、ファイルに書き出したりすることもできます。
さらにデータキューブから任意の軸と範囲を指定して値を抽出して、グラフを作成することができます。FLEXSCHE Analyzerで作成できるグラフには以下のものがあります。
- 折れ線グラフ
- 縦棒グラフ/横棒グラフ
- 円グラフ
- バブルチャート
- 散布図
- レーダーチャート
予め標準で用意されている以下の評価指標のためのレーダーチャート(「評価チャート」と呼ぶ)を簡単に作成できます。
複数のスケジューリング結果を重ね合わせることもできますので、スケジューリングルールのチューニングに利用できます。
- 平均作業時間
- 段取り時間平均
- 段取り時間合計
- 未割付け作業数
- 納期遅れオーダー数
- 納期余裕時間平均
- 生産リードタイム平均
- 段取り替え発生回数
- 生産出荷リードタイム平均
- 単純滞留時間平均
- 納期遅れ総時間
- 総作業時間
これを元にして自由に書き換えることもできます
グラフはHTML5ファイルとして作成されるので、ウェブブラウザでも閲覧することができます。