FLEXSCHE製品のご紹介

蓄積した作業実績情報に基づいて工程の能力値を推定する

FLEXSCHE DataTuner
フレクシェ・データチューナー

「現実に沿った精度の高い計画を立てる」ことは、生産スケジューリングの大きな課題のひとつです。そのためには各工程の能力を「適切に与える」ことが必要条件といえます。

しかし最初からすべての工程の能力を把握できているとは限らず、多くの導入プロジェクトでは悩ましい問題でしょう。しかもほとんどの工程には時間的な「ゆらぎ」があるため、繰り返し計測しないと妥当な値が決まりません。

FLEXSCHE DataTuner(フレクシェ・データチューナー)は、作業実績に基づく作業時間の標本データを日々蓄積し、統計処理の結果から推定値を算出して提示することで、高精度の妥当な計画立案に寄与します。

FLEXSCHE DataTunerの概念図

推定に基づいて能力値を更新する

FLEXSCHE DataTunerの運用開始後、しばらくすると十分な数の標本データが蓄積されて分析ができるようになります。現在の能力値と新たに推定した能力値、および標本値の分布との関係を視覚化するとともに、新しい能力値の「推奨度」も提示されるので、ユーザーは手早く直観的に能力値を更新していくことができます。

データチューナーコンソール(左)とデータチューナーパネル(右)
(能力がスキルや数値仕様などでパラメタ化されている場合は多次元化して分析される)

また、同じ性能を持つ(と考えられる)複数の機械に共通の能力値を与えたけれども、実際に使ってみると有意な能力差が見つかった、ということはよくあります。FLEXSCHE DataTunerはこの差を検出すると、分割案を視覚化して提示するので、簡単な操作で能力の定義を分割することができます。

能力値設定の分割

能力値設定の分割前(左)と分割後(右)
能力の違う資源の混在を確認し、ダブルクリック操作だけで分割できます

これらの仕組みを利用すれば、最初は能力値をざっくりと与えておいて、次第に細分化・詳細化していくというような運用が無理なくできるので、生産スケジューリングシステム構築の敷居がさがるでしょう。

FLEXSCHE CarryOutと合わせて

統計的に妥当な計画は、適切な計画遂行の土台となるものですが、それだけで十分とはいえません。

前述のような「ゆらぎ」が、計画通りに製造することを妨げるからです。「ゆらぎ」を受け入れ適応しつつ計画遂行することが重要であり、そのための仕組みがFLEXSCHE CarryOutです。FLEXSCHE CarryOutを適切に運用すれば、正確な実績情報もおのずと得られるので、一石二鳥の補完的な関係にあるといえます。

FLEXSCHE DataTunerのライセンスの有無に関わらず、標本データを蓄積することはできます。

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